この度「第41回日本消化器病学会近畿セミナー」の会長を拝命しました大津赤十字病院の河南智晴でございます。
伝統ある本セミナーの当番会長を務めさせていただきますことは大変光栄であり、内藤裕二支部長をはじめ関係各位に心より感謝申し上げます。
今、世界は2年に及ばんとするコロナ禍にあって、従来の様々な考え方や行動様式、社会システムの大きな転換点にあります。この新たな潮流は”New Normal（新しい常態）”と呼ばれていますが、医学・医療の世界においても単に感染症の問題にとどまらず、大きなパラダイムシフトを迎えつつあるように感じます。内視鏡診療においては、これまで諸先輩方の弛まぬ努力により大きな発展を遂げてきました。この成果を礎に更なる発展を遂げるため、機器や技術の開発はもちろん、医療安全や感染管理、人材育成などすべての領域において、これからの”New Normal”の社会にふさわしい科学的、倫理的視点に立った対応が求められています。
そこで、本セミナーにおいては、「消化器内視鏡における”New Normal”－基本から最先端まで－」をテーマに、各領域の第一線でご活躍中のスペシャリストの先生方から内視鏡診療において現時点で押さえておくべき基本と目指すべき到達点を示していただきながら、その背景にある諸先生方の理念を新しい時代へ向けてのメッセージとしてご講義いただきたいと考えています。本セミナーが、これから内視鏡学会専門医を目指す先生方を含め、ご参加いただいた先生方の診療のお役に立てることを心から願っております。
今回も現下の感染状況に鑑みWeb開催を予定しております。Webは会場の空気感をお伝えしにくい反面、遠方やご多忙中の先生方にも参加して頂きやすいというメリットもあります。

※こちらのセミナーは、専門医新規申請・専門医更新の際の必須セミナーに該当いたします。
　指導医更新の際の必須セミナーには該当いたしませんので、ご注意ください。