謹啓　生命の息吹が告げられる時候となり、皆様におかれましては益々ご清栄のことと拝察申し上げます。

一方で、新型コロナウイルスは日本中、世界中を巻き込み、私たちの診療、そして、学会や研究会など学術活動を脅かし、リアリティーを鈍らせるstormのような振る舞いをしています。本学会もwebに、セミナーもオンデマンドに様変わりし、視聴者の方々にはSNSを通して配信されています。

第44回日本消化器内視鏡学会関東セミナーの会長を仰せつかりました吉田仁と申し上げます。当初は7月31日の暑中に虎ノ門ヒルズでの開催を考えておりましたが、web形式にて開催させていただくことになりました。

消化器内視鏡はシステムも道具も手技も昨今の進歩は目覚ましく、AI導入や若手医師、技師の教育体制が普及し画一化されますと施設間差の最小化が図られ、被検者の方々や患者さんにとっての利益が話題になります。しかし、不利益やリスクという観点からは、患者さんの苦痛軽減に不可避なsedation、analgesiaでは施設間で方法や使用薬や監視・介助体制が異なり、より強固な安全性が担保される必要があります。また、大腸内視鏡では前処置の負担や検査・手技に対する躊躇いや羞恥が依然拭い切れぬため検査を受けないことも不利益になり得ます。患者さんにとって安全で楽な内視鏡検査と治療を念頭に置いたセミナーを目指し進めてまいりました。

多くの方々にご視聴いただければと願い、開催させていただきます。　謹白

 

2022年3月吉日

 

第44回日本消化器内視鏡学会関東セミナー

会長  吉田　仁

昭和大学 医学部 内科学講座 消化器内科学部門　教授

第44回日本消化器内視鏡学会関東セミナーを下記の要領で開催いたします。
支部セミナーまたは学会セミナー受講は専門医の新規申請および更新に際して必須となっております。
（このセミナーは指導医の新規申請・更新の必須セミナーではありませんので、ご留意下さい。）
多くの先生方の参加をお待ちしております。